あづまブログ

夕張市、破綻。

更新日:2006年06月18日

父親が転勤族だったため、私は小・中学校時代を夕張市で過ごしました。高度成長期地代の炭鉱町の賑わいぶりは、 いまでも鮮烈な記憶として私の胸に残っています。しかしそんなノスタルジーは何処へ、先頃、夕張市は国に対し財政再建団体の指定を申請し、 事実上「倒産」してしまいました。実質的な負債総額は600億円超とも言われ、市の1年間の標準財政規模(約45億円) の10倍以上にも及びます。

国が国債に過度に依存しているのと同様に、 地方自治体が住民に対し借入金によって行政サービスを行うことについては賛否両論があろうかと思いますが、 粉飾決算によって金融機関から融資を引き出すという事態は、決して許されるものではありません。これまで地方行政に携わってきた者にとって、 まさに噴飯ものの出来事です。しかも報道によれば、これと似たような状況下にある自治体は夕張市だけではない、とも言われています。

我われの旭川はどうでしょうか。夕張市ほどではありませんが、旭川市の財政状況も決して芳しいものとは言えません。市では昨年9月、 規模に見合った財政基盤を確立するために「財政健全化プラン」を策定しましたが、その見直しも含めて、この「夕張ショック」 を相当重く受けとめなければなりません。

5月に総務省より全道市町村会に対し提示があった自治体の破産法制整備の動きは、今後3年以内の法制化を目標としており、 これによると必要に応じて地方自治体を財政再建団体として取り扱うのみならず、場合によっては首長や議会、ならびに市特別職個人等に対し、 いわゆる「経営者責任」をも問う可能性があるとのことです。それだけに、財政を巡る緊張度合いは高まらざるを得ません。 地方交付税の見直しをはじめとして、行政改革の推進が強く求められてるなか、企業において労使の協調が大切であるのと同様に、 行政と住民との信頼関係をさらに深めていかなければなりません。

あなたは、いまの旭川市を十分に信頼できますか?

 

更新日:2006年06月18日